禁断の放課後

バイトから帰宅し、そんな名前の必殺攻撃をテレビ画面に展開している最中にガタリとドアの音がした。
―――即座にサミュエル・エトーばりの反応。握ったその手をコントローラーから馳星周『夜光虫』に持ち替える。
どうしようもない二流の野球選手のドラマにもならないクソみたいな話だ。…だが、それがいい
彼の本は踏み絵のようなものだ。鬱屈せずに生きている人ほど面白くないと思う。心が折れそうになったら読む。
主人公と僕、どうしようもないのはどっちだか分からない。たぶん僕。
明日は日帰りでお出かけ。