クイズとっさのひとこと

週末はオークスの馬券を微々たる配当ながら的中させたことが一番の出来事ではない。
渋谷書泉ブックファーストでの奇妙な出会いがヘッドラインに挙げられる。


松涛在住の広島県人(このことが大きな意味を持つ)との待ち合わせに彼の場所を選んだ。
本を物色した後待ち人が来て、ふらりと心理学のコーナーで立ち読みをしていた。
たまたま手に取った本の著者が広島県出身だった。
それについて会話をしていたら不自然なほど「広島」との単語に食いついて来る男女二人がいた。
片方の方が今度広島に赴任するそうで、同行人におすすめの場所・慣習などの意見交換をきっかけに話が盛り上がった。
彼らはとてもフランクな人達だった。
あと頂いた名刺の片方には、mikuruと表記されていた。吹き出しそうになった。
しかし、話題の中心ではない。
ハイライトはここから。


「どこから来られたんですか?」
「何をしてらっしゃるんですか?学生ですか?」
「サッカーは好きですか?」
などの話題を経て何だかよく、わからない―まま僕だけが質問攻めに遭った。
たたけばホコリが出てくるんだから、同行人に振ってくれと願った。しかし、叶わず。
まごまごしているうちにキラーパスが発動した。
「最近おすすめの映画とかありますか?」
「えっ( ゚д゚)、映画ですか?」
「本でも何でもいいですけれど。」
もちろん初対面の人に対する質問であればごくごく普通の範疇に類する。
しかし、こういう時にこそ個人の主義・趣向・主張は表れるものと痛感する。


1、動物化するポストモダン― …ダメだ。じゃあ何でそういう種類の本とか読んでるんですか?と発展する恐れがある。
→ ×。
2、時をかける少女― …ダメだ。小説はもっとずっと前の作品ですよね?て言うかもしかしてアニメ?
                一般人にはおそらくこの程度でもNGだろう。
→ ×。
3、フルメタル・パニック!  ―そもそもライトノベルじゃん!話自体は本当に面白いんだが。
→ ×。
4、学園アリス― …説明不要。
→ ×。
答えの選択肢に制限時間が掛かる状況はサクラ大戦5以来久しぶりだった。
いかん…いかん!


結局、最近借りて見た覚えがある「ゆれる」を通ぶって挙げお茶を濁した。
作品には罪がない。時かけフラガールと並んで去年の私的アカデミー賞です。
超セーフとその時は思っていたが、外から見ている様はおそらく挙動不審だっただろう。


対して、向こうの方には「12人の怒れる男」を勧められた。
…あぁ。去年の私的アカデミー賞ゲーム部門、「この青空に約束を―」沙衣里シナリオのイベント「12人の以下略」の元ネタですね!
そう返答したかったが、やめといた。
帰ったらとりあえず12人の以下略を借りて見る。
そしてこんにゃくをもう一度プレイバックしようと思う。