魔の時間帯

サッカーでは開始・終了の各五分間に得点の30%が集中すると言われている。

それは大げさにしても、各人がこれで良いと判断する注意度の線引きがあいまいである時間帯である。

開始直後ではゲーム勘がつかめないし、終了直前では疲労から正常な判断ができなくなっている。

注意が散漫になりミスの産物―すなわちゴールも生まれやすい。


働き出して感じる魔の時間帯は午後二時頃。直後でも間際でもない。
じゃあ前フリに意味なんかないと思うかもしれんが、魔の時間帯だってことが言いたかっただけ。
いつもこの時間帯は半ばグロッキーだ。ぶっちゃけ眠い。注意が散漫になり、ミスも生まれやすい。
「そう言えば幼稚園に通っていた時この時間帯は昼寝をしていたな。」と、昔を懐かしがりついうつらうつらしてしまった。
当然その後には叱責が待っていた。
かつてとんでもなく強かった頃のジュビロでブラジル代表のMFがボランチの片割れにさんざん怒鳴ってたのを思い出し、
それほどのものでもない説教を頂いた。心はそぞろで今日持ってきたおやつのこと。



脳を休めた後に、栄養源のブドウ糖を素早く摂取する。幼稚園児が昼寝をした後におやつを食べるのは当然なのだ。