しょっぱい

ちょっとした仕事を片付けた。

直属の上司は二人いて、確認の後二人に決済のハンコをもらう必要があった。

一人目の上司のハンコはもらった。

しかし、二人目の上級上司はある一部分の摘要欄の一行コメントが気に入らない様子。

作り直して持って行くと、今度は一人目の上司でダメ出しが掛かる。

もう一度直して向かう。一人目の上司はパス。二人目の上司の所へ持って行く。



「どうすればいいんですか?」と聞いてみた所、「じゃあ、これでいいか。」と返答を受ける。

関係ないコメント一行のため、小一時間は丁稚で消えましたとさ。時間の無駄。

最初の段階で自分で書き直せば一瞬だ。でもそんなことは言えないし、様子にも出さない。

評判の新書で触れられているマックのバイトと呼ばれている部分の一つなのだろう。お互いに。



すっきりしない思いで、仕事について気付いたことを記すノートを見返してみた。

何となく開いたページには、

「秀麗(もちろん紅秀麗のことであると不必要な説明をする)を娶りたい」と走り書きがしてあった。

自分が情けなくなった真実。叶わぬ願いながら、娶りたい。

この上司にしてこの部下あり。部下は使えない。