昼間の公園

思ったよりも病んだ人が多くて、伝染しないように退避。人のいない所で考えをまとめたくて、椿屋珈琲店との二択に勝ったカラオケ。もちろん一人。
こいつイタいなあって視線は想像していたほどは無かった。訳は暫くして分かった。部屋は淑女用お手洗いの隣。思ったほど通る人が多い。紳士用お手洗いは僕のいるフロアには無かったため上へ向かう。カラオケはどこも大体道が狭いので、通る時否応無しに部屋の中を覗いてしまう。
上のフロアに行く時途中だけで、二部屋に女の人が一人だけでいた。
僕は、今まで街の夕闇にこそ澱が溶けていくものだと――今ではもう固定観念と呼ぶべきか思っていた。でも、どうやら違うみたい。自分も含め、夜になるまで匂いを隠すことができない。